シロアリ駆除業者のシロアリ駆除方法
まず、お問い合わせからシロアリ調査ですね。
「床がきしんでいるのですが?」
「近所に白蟻が出たのですが、とっても心配で…」
「実家に入ったのですが、シロアリがいそうで心配で…」
「お風呂場の柱がぐずぐず。シロアリがいるのですが…」
「子供が上がり框を踏み抜いて、そこに」
さあ、シロアリ駆除業者の出番です。
業者は、まず何をするかご存知ですか?
床下などの被害箇所のシロアリの調査をまず行います。

でも、入れないこともありますよね。畳を上げて、床板をはずせば床下に入れます。
和室を洋室にリフォームした、リフォームで床下収納をつぶしたなどは入れないこともあります。
そんな時、和室があると便利。和室がない場合は、通気口からのぞき込むぐらいしか方法がありません。
今の家は、基礎パッキン工法で通気口がないので確認ができないのも多いのが悩みです。
そんな時は基礎図面を見て、床のどこに点検口を作れば床下全体を調査できるか確認します。

点検口を開けるのは、いわば大工工事なので一苦労です。(点検口を開けるのに料金が生じる場合が駆除業者が大半です。)通常は無料調査ですが、出直し調査で点検口をあけるのは、やはり料金がかかるようです。
と、ここまで徹底して行うシロアリ駆除業者は優秀な方でしょうか。
調査がめんどくさいと考える業者は、「(床下が)見えるようになったら言ってください。」と帰っちゃう所もあるようです。こういう手合いはシロアリ駆除業者の中でも大手に多いかも…
調査の際は通常はシロアリの証拠写真をしっかり撮ります。
昔の悪徳業者で、ポケットにシロアリを忍び込ませて… なんてのも聞きますが、今でもいるのでしょうか?
シロアリがいたら、さあ駆除です。
シロアリ駆除には専用のシロアリ駆除薬剤を吹き付けます。
シロアリ駆除の薬剤は液体で、みなさんが思っている以上にジャボジャボ撒きます。
十坪のお宅で、木部処理剤を10リットル、土壌処理剤は30リットルが最低ライン。
これでも少ない。90リットル、撒く場合もあります。
ここまでまかないと駆除できません。
床下はびしょびしょになるでしょう。
駆除剤の臭いは、ほとんどしません。昔はすごかったようですが…
シロアリはゆっくりと死にます。
ゆっくりと死ぬのは、体に薬剤をつけたまま仲間と触れ合いさせるため。
触れたシロアリもまた、他のシロアリを巻き込みながらゆっくりと死んでいきます。
シロアリの女王も、もちろん死にます。
つまり巣を全滅させることが目的の薬剤となっています。
ただ、これだけで済むのは軽度の場合。
重度の場合は、どこから、そしてどこまでシロアリがいるのかを把握、判断して、シロアリの消毒剤を入れます。逃したらシロアリはまた巣を作ってしまいますからね。
どこまで被害が進行しているかなど、なのでこのシロアリ調査は本当に大切です。
床下に調査に入ることができない場合…
配管を撃ち抜かないように、打診と経験で穴をあけ、全ての被害箇所に薬がかかるように作業します。ここら辺は職人技ですね。
シロアリ駆除業者はまた、被害箇所の原状復帰も行う場合があります。

シロアリは本当に駆除できたのか?
さて、本当にシロアリが駆除できたかどうかの判断は、駆除した次の年に群飛があるかどうかです。通常は駆除薬剤をまけば、5年保証があるので安心です。
それ以上長期にわたって効く薬は逆に人体に危ないので、最近はやりませんね。
自然に還る、自然に分解される薬を使いましょう。
見えないところのシロアリをちゃんと駆除する、その徹底ぶりや、養生の仕方、さらに、プロが一番気を付けているのは、生き残りを残さないことです。
20匹だけでも生き残っていると、シロアリコロニーが復活すると言われています。
駆除を徹底しないと、シロアリは生き残ります。
ほんとのちょっと予防剤がかかっていないだけで、ちょっとの糸だけが通るぐらいの隙間でも、シロアリは復活して登ってきます。
シロアリ駆除はやはり専門業者に任せましょう。