羽アリが飛ぶ時期
毎年4~6月頃、シロアリの羽アリが群飛します
毎年ゴールデンウィーク前後が要注意!
近年では温暖化の影響で7月頃まで群飛が続く場合もあります
ゴールデンウィーク前後から群飛行動が始まるシロアリの羽アリは「5月10日前後」がもっとも大量に発生する時期です。
発生するタイミングとしては夜中から早朝まで降り続いた雨が止み、その後気温がグングン上昇した蒸し暑い日の午前中に発生するパターンが一番多いです。
関東地方では東京都も千葉県も神奈川県でも茨城県でも埼玉県でもその現象は一斉で、まるでシロアリ達が示し合わせたように群飛活動は行われます。
日時によっては雨が降っていても発生はします。逆に気温が高くても風がありさわやかな天気の日は群飛行動は活発ではありません。
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群飛とはシロアリの引越し
ハネアリはシロアリたちの引越しシーズンに飛び立ちます
さて、それではなぜ羽アリが飛び立つのでしょうか?
簡単にいえばそれはシロアリたちのお引越しのシーズンだからです。
女王アリを中心に土中の深いところに巣を作り活動していたシロアリ達ですが、やがてその数が増え続け巣が維持できなくなります。
人間でいえば家族が増えることで住宅が狭くなり新しく新居を購入したり増築をしたりと環境の変化に伴い対策を講じなければなりません。
シロアリの場合も巣の整理や維持をするために羽アリ(生殖虫)がある年に突然現れ新しく巣を作るために群飛するわけです。そして無事巣別れしたシロアリたちは新しい新居で個体をどんどん増やしていきます。
シロアリの引越しが終わったら、シロアリはいなくなるの?
シロアリの羽アリの群飛行動は、同一の発生場所ですと同じ年にはせいぜい2回程度しかでません。
それも時期は集中しており出きってしまうとおしまいで、その後はまったく見かけなくなります。
場所が違えば少し発生日にずれが出るかもしれませんが、それでも同じ建物ですと2~3日で群飛し終わるはずです。たとえると、初日は浴室で翌日に玄関でという感じでしょうか。
ですが、ここで油断ができないのが羽アリが発生した近くには必ずシロアリ本来の巣があるという事です。
羽アリとしていわば分巣という使命を与えられた羽アリは、その責任を果たすべく無事飛び立って行きましたが、飛び立つ以前の巣の中には女王をはじめ職蟻、兵蟻たちが残って活発に活動しています。
つまり、気持ち悪い虫がいなくなったからそれで良しでは無く、巣の駆除をしなくてはいけないのです。
羽アリよりも残って住宅を加害するシロアリの駆除が実は一番大切なことなのです。
シロアリは見えないの?
羽アリは見えるけど......
シロアリの被害やその生息に気づくきっかけで、一番多いのが羽アリの発生なのです。
羽アリは飛翔し目に見える虫なので誰でも気付きますが、シロアリとなるとなかなか目にする機会はありません。
見える場所でシロアリを発見するとしたら、梅雨時や雨で湿度が高い時に偶然柱の隙間に白い虫を見かけるとか、お庭の廃材をどかしてみたらその下に無数のシロアリがいたとか、それなりの条件が重ならなくては発見することはまず無いです。
どちらのケースでもそれなりの被害は想定されたほうが賢明です。
たまたま、一般の方が我が家の敷地内や室内でシロアリを発見したならば、それは本当に不幸中の幸いなことなので一日も早く駆除を依頼されるべきです。
早期発見、早期対処が住宅にとってかなり大切です。