シロアリとは
主なシロアリの種類と生態

ある日突然床が抜ける!?
それがシロアリの怖さではないでしょうか。
シロアリは主に木の中のセルロースを食べて生きており、表面には出て来ません。
家屋内の木部の中、例えば若干湿った所、木の腐った臭いを嗅ぎつけて内部で蟻道を作り、シロアリの巣を作ります。
そのため表面上はきれいであっても、見えない床下・柱の中などはぼろぼろで、天井にも巣をつくり、いつの間にかシロアリの被害にあっている可能性はあります。

関東地方でシロアリと言ったら、やはりヤマトシロアリでしょう。
そしてアメリカからやってきて主に米軍基地周辺で見かけるようになったアメリカカンザイシロアリ、さらに関西方面だとイエシロアリがいます。
ヤマトシロアリは北海道の一部を除きほぼ日本全国にいます。
落ち葉や湿った木部を好み、木造住宅の床下などで生息しています。
イエシロアリも湿った木部、腐った木部を好みますが、ヤマトシロアリとの大きな違いは、もし木部が乾燥していても、自分たちで水分を持ってきて、木を腐らせて食べてしまうことです。いわば自分たちで畑を耕しているようなものでしょう。こうしたイエシロアリが水を運ぶ道を水取蟻道と言います。
このイエシロアリは関東地方では見られないのですが、温暖化に伴い神奈川、千葉など関東地方でも沿岸部で発見されるようになりました。東京23区では今現在でまだ発見されていないようです。
さらにアメリカカンザイシロアリはその名の通りカンザイ、つまり乾材(乾燥した材木)すら食べてしまうシロアリです。アメリカからの輸入家具にくっついてきたとみられ、日本国内では主に米軍基地の周りで発見されています。湿気のない乾いた木部でも生息でき、比較的少数単位で巣を形成します。
最近、アメリカカンザイシロアリによる被害も東京都内、江戸川区や中野区でも見られるようになりました。アメリカカンザイシロアリの場合、木材回りで砂粒状、粉末状の糞が見つかることから生息が予測できます。掃除をしても、掃除をしてもこの粉末状のものが溜まっていきます。
被害例の多いヤマトシロアリは日本国内全域に生息しているといってよいでしょう。空地の材木、公園の落ち葉、家の中の床下などで一年中、人の見えないところで活動しています。そのため被害が大きくなった時にのみ、例えば床が抜ける、壁がぶかぶかということでシロアリの生息が発覚します。
そのシロアリが目に見える活動をする時があります。
それが5月~10月ごろの大量のハネアリの発生、群飛です。ハネアリの群飛は大きくなり過ぎた巣から、新たに生まれたシロアリの女王アリが巣別れをするために行う行動です。
このシロアリのハネアリの大量発生時、ハネアリの被害にようやっと気付くという事がよくあります。